犬が高齢犬になるに連れて体調も変化していき、ドッグフードでお腹を下す事もあると思います。
愛犬にモグワンを与えたらお腹の調子を崩して下痢や軟便になった時の原因や対処方法についてお伝えしたいと思います。
Contents
モグワンで下痢や軟便になる3つの原因

ドッグフードを食べた犬が下痢や軟便になる場合がありますが、モグワンも例外ではありません。
確かにモグワンは犬にとって必要のないものをできるだけ省かれています。
でも、モグワンを食べた全ての犬が下痢にならないのかと言うとそうではありません。
モグワンを食べた犬が下痢や軟便になる理由について解説したいと思います。
下痢の原因と対処法①モグワンを食べすぎ
犬がモグワンを食べて下痢になる原因の一つにモグワンを与えすぎている事が考えられます。
モグワンの1日の給餌量は愛犬の体重や状態によって定められています。
今まで食べていたドッグフードと同じ量を与えると、栄養過多などによって下痢や軟便の原因となります。
この場合は、メーカーが定めている給餌量を目安にして、適正な量のもを与えてあげれば回復が期待できます。
【子犬】モグワンの1日の給餌量

モグワンの商品パッケージやメーカーサイトに記載されている「子犬の1日の給餌量」を一覧表にしましたので、よろしければ参考にして下さい。
子犬の給餌量は1番左列の体重を基に給餌量を決めますが、ここで注意してほしいことは「成犬時の体重」が記載してある事です。
成犬の体重を基に、月年齢ごとに給餌量が確認する事が出来るようになっています。
下痢や軟便になっている子犬には、下の一覧表のモグワンの給餌量から5gほど少ない量を与えてみて様子を見て下さい。
成犬時の体重 | 2~3ヶ月 | 4~5ヶ月 | 6~7ヶ月 | 8~9ヶ月 | 10~11ヶ月 | 12~13ヶ月 | 14~15ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1~4 kg | 60~70 g | 80~90 g | 80~90 g | 60~70 g | 50 g~成犬 | 成犬 | 成犬 |
5~10 kg | 140~150 g | 160~170 g | 170~180 g | 160~170 g | 140~150 g | 成犬 | 成犬 |
11~15 kg | 170~180 g | 190~200 g | 210~220 g | 210~220 g | 200~210 g | 190 g~成犬 | 成犬 |
16~20 kg | 210~220 g | 230~240 g | 250~260 g | 250~260 g | 230~240 g | 220 g~成犬 | 成犬 |
21~25 kg | 260~270 g | 280~290 g | 300~310 g | 300~310 g | 280~290 g | 270 g~成犬 | 成犬 |
26~30kg | 310~320 g | 330~340 g | 350~360 g | 370 g | 350~360 g | 330~340 g | 310~320 g |
31~35 kg | 350~360 g | 370~380 g | 390~400 g | 410 g | 390~400 g | 370~380 g | 350~360 g |
【成犬・シニア犬】モグワンの1日の給餌量

こちらもメーカーが公表している「成犬とシニア犬のモグワンの1日の給餌量」です。
シニア犬は成犬に比べて運動量が少なくなり1日に必要なカロリーも減少するため、比例してもの給餌量も少なくなっています。
基本的にはこの量を基準にして与えてあげればいいのですが、下痢や軟便の時には下の一覧表から5g少なくした量を与えて下さい。
体重 | 成犬のモグワンの給餌量 | シニア犬のモグワンの給餌量 |
---|---|---|
1~4㎏ | 26~73g | 25~69g |
5~10㎏ | 86~145g | 82~138g |
11~15㎏ | 155~196g | 148~187g |
16~20㎏ | 206~243g | 196~232g |
21~25㎏ | 252~288g | 241~275g |
26~30㎏ | 296~330g | 283~315g |
31~35㎏ | 338~370g | 323~353g |
うんちの状態でチェックする方法

上の表を参考にして愛犬のうんちの状態によって、「食べたドッグフードがちきんと消化されているか」「水分が足りているのか、それとも不足しているのか」を確認する事ができます。
グレード3以上(オレンジ色の破線)より柔らかい場合はモグワンの量を5gほど減らして様子を見る様にしましょう。
下痢の原因と対処法②モグワンの原材料
\ モグワンの原材料 /
チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉 21%、生サーモン 12%、乾燥チキン 12%、乾燥サーモン 7.5%、チキングレイビー 2%、サーモンオイル 2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン( MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類 A、 D3、E)、乳酸菌
モグワンは犬の健康をサポートするために必要な栄養素が配合されていますが、不要な成分は使われていません。
一般的なドッグフードに使われていて、モグワンには使われていない成分に「ビートパルプ」があります。
ビートパルプとは?
ビートパルプはビートファイバーとも呼ばれる不溶性食物繊維です。
サトウダイコン(テンサイ)という砂糖の原材料になる甘い野菜から砂糖を作る際に出る搾りカスで、ドッグフードのほか飼料にも再利用されています。
ビートパルプが配合されているドッグフードの成分表では食物繊維欄などに記載されています。
ビートパルプはうんちを固める作用があり、一見するとモグワンにも入っていてもいいと思うかもしれません。
でもビートパルプは、サトウの製造時に使用される薬品の残留や、遺伝子組み換えなどのデメリットが考えられることからモグワンには使われていないのでしょう。
またモグワンに配合されている乳酸菌は胃腸をサポートする作用がありますが、さらにオリゴ糖を合わせる事で整腸作用が高まります。
その理由はオリゴ糖は消化酵素に消化・分解されることなく胃腸に届くことができ、腸内が弱酸性に近づく事で腸内の悪玉菌を減らして下痢や軟便の改善が期待できるためです。
モグワンに使われている原材料のうち、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、バナナなどから食物繊維を摂る事ができますので、胃腸が弱くて下痢しやすい犬にも適したドッグフードなのです。

モグワンで使われているサツマイモやカボチャ、リンゴなどは消化しやすい食材なんだよ。
下痢の原因と対処法③モグワン以外の理由
モグワンを適正量に変えて与えて、しばらくしても下痢や軟便が改善されない時は、下痢の原因がモグワンではないと判断する事になります。
- 精神的なストレス
- 冷たいものを与えすぎ
- 身体の冷え
- アレルギー
- 細菌やウイルスの感染症
- 食中毒
- 寄生虫
新たなペットを飼いだしたときなどは、愛犬にとっては大きなストレスの原因になり、それが胃腸の調子を悪くして下痢をする事もあります。
また賞味期限を大幅に過ぎたモグワンを与えてしまったり、鮮度に問題がある食材をトッピングした場合に食中毒を起こす事も考えられます。
下痢が長引いたり、原因が分からない場合は早めに動物病院に相談する事をおすすめします。
下痢が改善されない時はドッグフードを変えてみる

今まで食べていたドッグフードで下痢が起こらず、モグワンに切り替えたタイミングで下痢や軟便になった場合はドッグフードの切り替え方法が原因になっている可能性があります。
モグワンの切り替えは下記の10日サイクルをおすすめします
モグワンへの切り替えサイクル
【1日目】今までのドッグフード9割とモグワン1割をブレンド
【2日目】今までのドッグフード8割とモグワン2割をブレンド
【3日目】今までのドッグフード7割とモグワン3割をブレンド
【4日目】今までのドッグフード6割とモグワン4割をブレンド
【5日目】今までのドッグフード5割とモグワン5割をブレンド

ここで半分ずつだね。
【6日目】今までのドッグフード4割とモグワン6割をブレンド
【7日目】今までのドッグフード3割とモグワン7割をブレンド
【8日目】今までのドッグフード2割とモグワン8割をブレンド
【9日目】今までのドッグフード1割とモグワン9割をブレンド
【10日目】モグワンだけを与える
モグワンは人工添加物や穀物を使っていない、犬に優しいドッグフードなのですが全ての犬に合うわけではありません。
その場合は、前に与えていたドッグフードや他のドッグフードに切り替える事も考えてみると良いでしょう。
ぜひ、愛犬の事を第一に考えた選択をしてあげて下さい。
まとめ

モグワンを食べて下痢や軟便になる原因は「モグワンを与えすぎている」「モグワンの原材料が合わない」の2つが考えられます。
モグワン起因ではない下痢の原因には、アレルギーや体の冷えやストレスのほかウイルスや細菌によるものも考えられます。
下痢の対処方法としては、モグワンを与える量を適正量に戻してみて様子をみて、ストレスがあればそれを解消、緩和してあげます。
それでも改善されない場合は動物病院の獣医さんに相談しましょう。