大きな瞳に愛くるしい仕草などから、室内犬として人気の犬種となっているチワワ。
縁があって迎え入れた愛犬とは少しでも長く一緒に過ごしたいものてすよね。
そんなチワワはどのくらい生きるのかご存知てしょうか?
この記事では「チワワの平均寿命」や「長生きできる秘訣」「気をつけたい病気」などについて解説していきたいと思います。
「チワワとずっと幸せに過ごしたい!」という方はぜひご覧になって下さい。
チワワの平均寿命は人間に例えると何歳?
チワワの平均寿命は13.7歳となっています。
この年齢は人間に例えるとおよそ70歳になります。
チワワは平均寿命こそ14歳足らずてすが、普段から愛犬の健康状態に気を配ることで16~18歳くらいまで長生きしているチワワも昔に比べて増えています。
大型犬に比べて小型犬の方が長生きする事ができますが、チワワは超小型犬ですので飼い方次第でより長い間一緒に過ごせる可能性が高まります
チワワは何歳まで生きれば長寿?
チワワの平均寿命は13.7歳とお伝えしましたが、できればこの年齢まで元気に生きてほしいてすよね。
でも超小型のチワワにとって長寿と呼ぶにはまだ若齢と言えます。
存命中のチワワの世界最高齢のギネス記録は、アメリカのフロリダ州のトビーキースくんが21歳66日というご長寿犬として認定されています。
チワワの21歳66日という年齢は、人間で例えると丁度100歳を超えたあたりになりますので超高齢犬になりますね。
すごい!文句なしのご長寿犬だね!
チワワの平均年齢からさらに7年以上長生きしている事になりますね。
さすがにここまでの長生きを目指すのは現実的ではありませんが、チワワの中には16~18年程度まで長生きしている場合もありますのでその秘訣はこの後で紹介します。
一般的にチワワは7歳ころからシニア犬になり、13.7歳が平均寿命となっている事から、チワワは14歳を過ぎれば「ご長寿」の仲間入りと考えてよいでしょう。
チワワの14歳は人間に換算すると72歳にあたります。
人間の平均寿命が延びた現在では72歳は長寿とは言いませんが、犬の平均寿命から考えるとチワワにとっての14歳は十分に長生きした事になります。
チワワが長生きする為に気を付けたい病気
- 水頭症
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
「水頭症」の症状と原因
脳を保護している脳脊髄液(CSF)が異常に増えて脳を圧迫することで、脳が正常に機能できなくなる病気です。
水頭症の症状は神経に影響が及び、うまく歩けなくなったり同じ方向に回ったりといった異常行動のほか、視覚障害や痙攣を起こす事もあります。
水頭症の原因は先天性の場合が多いですが、高所からの落下の衝撃などによる後天性の場合もあります。
生まれつきの場合は遺伝による可能性もあり防ぐ事はできませんが、初期の段階で対処出来るように何らかの症状か出た場合は早めに獣医師さんに相談するようにして下さい。
「気管虚脱」の症状と原因
気管虚脱は呼吸による酸素の通り道である気管が、何らかの原因によって変形したりつぶれる事で呼吸がしにくくなるものです。
主な症状はガーガーという様な荒い呼吸音やのほか、散歩や軽い運動で息苦しそうにするなどの呼吸がしにくくなる事による息苦しさがあります。
気管虚脱の原因は「遺伝による先天性」の場合や、「散歩時に首輪を強く引っぱりすぎる事」「吠えすぎによる継続的な気管への負担」などがあります。
小型犬に多い進行性の疾患ですので、犬が息苦しそうだと感じた場合は早めに動物病院へ行くようにしてください。
「僧帽弁閉鎖不全症」の症状と原因
心臓の内部で左心房と左心室を仕切っている僧帽弁という弁が正常に働かなくなる事で、心臓内で血液が逆流するなどの血液循環不全を起こす心臓病です。
通常は心臓がドクンと収縮すると血液を左心房から左心室に送る時にだけ僧帽弁が開いてすぐに閉じる事で血液の逆流を防ぐ仕組みになっていますが、僧帽弁がもろくなるなどの状態変化が生じると弁が閉じなくなり心臓内で血液が逆流してしまいます。
僧帽弁閉鎖不全症の症状は初期症状は特になく進行するに連れて疲れやすくなったり、酸欠により舌が紫色や青色になるチアノーゼを起こしたり、咳が続くなどが見られます。
初期症状が無い理由は、血液の逆流により体内に送られる血液が不足するので、それを補うために心拍数を増やして生きるために必要な血液量を体内に送り込もうと心臓が必至で頑張っているからです。
更に進行すると肺水腫を起こし、息苦しさが増して脳への酸素も不足して反応が鈍くなり命の危険が増します。
僧帽弁閉鎖不全症の原因ははっきりとは分かっていませんが、何らかの理由によって弁膜の状態に変化が生じる事で正常な弁膜の開閉が出来なくなりますが、その要因としては遺伝によるものが考えられます。
中高齢のチワワは内臓疾患による死亡が多くある為、特に注意が必要でしょう。
「膝蓋骨脱臼(パテラ)」の症状と原因
膝蓋骨脱臼は別名をパテラと呼ばれる関節の疾患で、チワワに多く見られます。
膝蓋骨(パテラ)はいわゆる膝のお皿の骨の事ですが、膝蓋骨脱臼は本来があるべき正常な位置から膝蓋骨がずれてしまう関節疾患です。
膝蓋骨脱臼の症状は、膝の痛みをかばうため、歩き方がおかしくなる事が挙げられます。
初期には痛みが無い場合も多いのですが、進行すると痛みが増して足を浮かせて3本足でスキップ歩行したり階段や段差を嫌がるなどします。
膝蓋骨脱臼の原因は先天的な場合もありますが、成長期に関節の骨や筋肉などの形成になんらかの異常が生じることで発症する事が多いといわれています。
その他にも、交通事故やソファーなど高いところからの転落などにより関節に強い衝撃を受ける事によって起こる事もあります。
チワワの寿命を削る突然死に注意
チワワの様な超小型犬は突然体調が悪くなってそのまま亡くなってしまう事が少なくない犬種です。
特に心臓の疾患によって死んでしまうチワワの比率が多い為、チワワの飼い主さんは特に気を配っておく必要があります。
他にも胃腸などの消化器官の疾患や落下などによる脳のダメージが原因になる場合もありますので、普段と違う様子が見受けられた時には注意が必要です。
あなたのチワワが平均寿命以上に長生きする4つの秘訣
- 首輪を強く引っぱらない
- 年齢に応じた飼育環境
- 適度な運動でストレス解消
- 良質な食事を与える
家族同然のチワワには平均寿命以上に元気に生きてほしいし、できればいつまでも一緒に過ごしたいですよね。
ここからは「チワワが平均年齢以上に長生きするための4つの秘訣」を紹介したいと思います。
①首輪を強く引っぱらない
チワワは警戒心が強い反面、飼い主さんと遊んだりしているととても活発で好奇心旺盛な面も併せ持っています。
散歩やしつけの際に興味のあるものを見つけると急に走り出そうとするなど、引っぱり癖のあるワンちゃんも少なくありません。
チワワは骨格が細いため必要以上に強い力で引っ張ると、呼吸器にダメージを与えて気管虚脱につながる恐れがあります。
その為リードをコントロールする時に強く引っぱりすぎない様に注意が必要です。
②年齢に応じた飼育環境にする
チワワは室内犬ですので寒さに弱い犬種です。
特に高齢犬になると人間と同様に暑い寒いといった感覚が鈍ってきます。
温度を感じにくいという事は若い成犬に比べて体温調整機能も衰えてきますので、夏場や冬の季節にはエアコンを効かせすぎない様にする事も大切です。
また、老犬になると足腰や視力の低下により、踏ん張りがきかなくなったり段差に気が付かずに思わぬ怪我をする事もありますのでお部屋の段差を解消するバリアフリー化など、犬目線での飼育環境の見直しをしましょう。
③適度な運動でストレス解消
犬も長期的にストレスが溜まると免疫力が下がり、体調を崩しやすくなります。
愛犬の近くでの喫煙は病気のリスクがあり、タバコの煙は犬にとってストレスでしかありません。
他にも「ひとりぼっちでのお留守番」や「散歩に連れて行かない」のもストレスの原因になります。
ストレス解消のためには適度な運動が欠かせませんので、毎日朝晩2回の散歩を欠かさず連れ出す事を心掛けましょう。
どうしても毎日の散歩が難しい場合には、自宅に居ている間はできるだけ愛犬とのコミュニケーションの時間を多くとってあげる事をおすすめします。
④良質な食事を与える
犬が長生きするためには主食となるドッグフード選びが非常に大切になってきます。
併せて、ドッグフードの与えすぎによる栄養過多は肥満だけでなく病気の原因になる為よくありません。
ドッグフードの種類や体重や年齢、犬の状態によって適正な給餌量が違いますので、必要な栄養バランスを崩すほど与える事は避けましょう。
また、人間の食べ物やお菓子を与えるものよくありません。
人間の食べ物には犬が食べてはいけないものや良い影響を与えない食べ物も多くあります。
「欲しがるから」といって与える事は避けましょう。
当たり前ですが愛犬の健康管理は犬にはできず、飼い主さんにしか出来ません。
ペットを飼う事はいろいろとお金がかかりますが、毎日の餌代は固定費として必要な出費になります。
ご家庭の経済状況によって少しでも安いものを選ぶ飼い主さんもおられますが、安いドッグフードには安い理由があるのも事実です。
愛犬の長生きのためには素材にこだわった安全性の高いドッグフードを選ぶ必要があり、それらは決して安価ではありませんが犬の健康のために有効な栄養素が配合されています。
参考記事
チワワに適したドッグフード選びにはこちらの記事もご覧ください。
長生きしているチワワのSNS
長生きなのにチョコタンの毛並みがとってもきれいで、とっても大切にされているのがよく分かるよね。
17歳のご長寿チワワだけど、いくつになってもチワワってかわいいね♪
なんと18歳のご長寿チワワ。本当にすごいですね。
まとめ
チワワの平均寿命は13.7歳で人間に例えると約70歳になります。
チワワが気を付けるべき病気には「水頭症」「気管虚脱」「僧帽弁閉鎖不全症」「膝蓋骨脱臼」などがありますが、今回お伝えした秘訣によって16年以上の長生きを目指すことができます。
チワワが元気に長生きするためには、飼育環境や毎日の餌に健康に配慮したフードを選ぶ必要がありますが、何よりも大切な事は愛犬を想う飼い主さんの愛情です。
これが欠けていては、どんなに健康に良いものを与えていてもチワワが長生きする事は難しくなります。
毎日愛犬と愛情をもってコミュニケーションをとり、いつもと様子が違うと感じた場合には自分で判断せずに早めに獣医さんに相談する事を心掛けましょう。
そして飼い主さんも愛犬も幸せなペットライフを目指したいですね。