愛らしいまなざしがかわいいチワワは世界中でとても人気の高い犬種です。
日本では特にロングコートチワワの人気が高く、街中でも散歩中のチワワをよく見かけますよね。
この記事では、そんな人気者のチワワは「どこの国の犬なの?」そして「ロングコートチワワ誕生のルーツ」などをお伝えしていこうと思います。
チワワの飼い主さんはもちろんですが、「チワワがほしい」という方はぜひ読んでみて下さい。
チワワのルーツ
チワワの原産国はメキシコ
チワワの原産国はメキシコで、9世紀のトルテカ文明の頃にメキシコに存在した「テチチ」という小型犬がルーツと考えられています。
テチチは野生に生息していた小型犬ですが、現在は残念ながら絶滅していると考える専門家が多いようです。
しかしテチチはチワワの祖先と言わてれおり、大きさはチワワより少し大きいですが容姿は酷似しています。
チワワという名前の由来はメキシコの地名
チワワは南米メキシコの北西部に位置するチワワ州という同国最大の都市からつけられた名前です。
チワワの祖先と考えられている「テチチ」という小型犬が、メキシコのチワワ州の犬という事で「チワワ」と呼ばれるようになりました。
チワワ州には大きな森林地帯があるため、身体の小さな野生のテチチにとっては外敵から身を隠しやすかったのかもしれません。
チワワはナワトル語で「乾燥した砂の場所」という意味の「シクヮワ」という言葉が由来になったと考えられており、チワワ州にメキシコ最大の砂漠がある事をからつけられたと推測されます。
チワワの誕生の理由
チワワが誕生した秘話を調べてみると、そこにはある物語がありました。
16世紀にスペイン軍がメキシコに進軍し、メキシコは植民地となりました。
この事によって先住民と共にテチチが追い出され、次第にテチチの数が激減し、絶滅へと追いやられたと言われています。
ところがそれから数百年後、メキシコに来ていたアメリカ人旅行者によって絶滅したと思わていたテチチの子孫3匹が発見され、そのままアメリカに連れ帰りました。
そしてアメリカ国内で、他の犬種との交配によって改良されて誕生したのが「チワワ」となりました。
アメリカ人旅行者による偶然のテチチの発見がなければ、現代にチワワがおらず、また改良によって全く違うサイズや容姿になっていた可能性もある事を考えると感慨深いものがありますよね。
ロングコートチワワのルーツ
アメリカでテチチとチャイニーズクレステッドドッグやスパニエルといった様々な種類の犬との交配によって、スムースヘアのチワワが誕生しました。
その後、スムースヘアのチワワをベースに、さらなる改良がすすめられ、被毛が長いロングコートチワワが誕生しました。
1970年代になってチワワが日本に入って来ると次第に人気が高まり、今では多くの方に愛される超人気犬となりました。
なぜチワワは人気になったの?
さて、どうしてチワワやロングコートチワワがこんなにも人気になったのかと言うと、警戒心が強い反面、飼い主さんには忠実で愛情深い性格が挙げられます。
そしてもうひとつは、飼い主さんと活発に遊ぶのが好きでとても飼いやすいからでしょう。
大きな瞳に美しい毛並み、そして愛らしい表情など多くの魅力が日本人だけでなく世界中での人気につながっています。
チワワの飼い方
チワワは臆病で警戒心が強く、見ず知らずの人には吠えたりします。
チワワとの信頼関係を築くためには、よく遊び甘えさせてあげると飼い主さんに懐いてくれやすくなります。
日常的にチワワに愛情を注いで接することで、チワワも飼い主さんに愛情深くなっていきます。
毎日朝晩の散歩は必要ですが、超小型犬ですので散歩の時間は短めで良いので忙しい方にも飼いやすいでしょう。
ロングコートチワワは被毛が長いため、定期的なブラッシングやシャンプーなどが必要になります。
また、チワワなどの小型犬は関節トラブルが多いため、歩き方や座り方に違和感を感じた場合は早めに動物病院で獣医さんに診てもらいましょう。
まとめ
チワワの原産国はメキシコで、テチチという犬がルーツとなっている超小型犬です。
チワワの名前はメキシコの実在する都市の名前が由来となっており、メキシコの公用語であるスペイン語でchihuahuaと書いてチワワと読みます。
世界で一番小さい犬で非常に飼いやすいため、室内犬として高い人気を誇っています。
チワワの歴史を知ってから街中でよく見かけるチワワと触れ合うと、さらにチワワの事が好きになれるのではないでしょうか。